
フロラティンQ&A | Q&A
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過酸化水素を原料とする酸素供給材は数多く存在します。過酸化水素はそれ自体活性酸素です。過酸化水素3%溶液は、皆様ご存知のオキシドールという消毒液です。
傷口につけると同時に金属元素が触媒的働きをして過酸化水素が分解し、突然白い泡を出し殺菌効果を発揮します。
激しい化学反応を起こす過酸化水素を生のまま植物に与えると、過酸化水素は瞬時に酸素と水に分解して、植物にとってはストレスになります。
オキシフロアは瞬時に化学反応が起こって、芝にとってストレスにならないように、ゆっくりと化学反応が継続し、長期にわたって酸素を供給し続けるように加工されています。
実験によるとオキシフロアが土壌の中で最大30日残っていることが分かっています。芝管理の上で、有効な酸素量を供給できる日数は7日~14日と言われています。
この様に、酸素の効果が緩行的に発揮されるように加工されているので、オキシフロアは植物にとってストレスが少なく安全に使用できるのです。
過酸化水素を6%以上含む資材は、毒物及び劇物取締法の適応を受けます。
オキシフロアは過酸化水素を20~30%含みますので劇物に指定されています。
大量の酸素を含み、しかもゆっくりと酸素供給を行うのがオキシフロアです。 [ 2021/11/06 ]
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フロラティン・ジャパン株式会社は、土壌改良資材としてKelly’s Green Team社のマキシ・カルとハイ・カルがあります。それらに加えて、フロラティン社のカルフレックスとトライCAL35SPがあります。
(1) pHが高い土壌には、カルフレックスを使用します。これは土壌内の置換性カルシウムを可給態に変換する資材です。カルシウムが500ppmを超える場合に使用可能です。土壌内の豊富なカルシウムを芝に吸収させるときに使用します。カルシウム分が徐々に減ってくると、土壌pHは次第に低く変化してきます。 土壌pHの調整と、既存のカルシウムを有効に利用するときにお使い下さい。
(2) pHが低い酸性土壌の場合は、カルシウムが欠乏している傾向があります。土壌塩基バランスを改善するためには、置換性カルシウム資材をお勧めします。この場合は、硫酸カルシウム資材を避け、炭酸カルシウムを原材料とするハイ・カルをお勧めします。
(3) 土壌内の可給態(水溶性)カルシウムが不足している場合には、トライCAL35SP、又はマキシ・カルをお勧めします。トライCAL35SPは粒径サイズが1ミクロン程度の超微粉末の水和剤です。タンク車で、200ml~500ml/㎡の水量で希釈散布してください。マキシ・カルは、グリーン用資材で、水に溶けやすい粒形肥料です。更新作業に合わせて散布するか、定期的に散布してください。可給態カルシウムの施肥は、土壌塩基バランスを整えるための施肥と異なり、芝に吸収させることが目的です。
[ 2021/11/06 ]
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はい。違います。吸収点から異なりますので、散布水量、吸収率の違い、効き目の速さ、一度に投入する肥料の量などに違いがありますので、使い分けたほうが良いでしょう。
葉面散布資材は液体肥料を、葉面に向かって散布する資材という意味で、大きい意味で液肥という意味です。葉面吸収資材とは、葉面の気孔から養分を吸収させるために極少水量で散布する専用資材です。米国における液肥は平米あたり80ml程度で散布されます。
これを日本における肥料と比較すると、非常に少ない量で散布するイメージとなりますが、これは米国で撒く一般の液肥散布です。米国においても、8ml~40ml/㎡の極小水量で行うための専用資材のことをトゥルーフォーリアと呼んで分類する人もいます。
前述のQ&Aにもあったように、80ml/㎡で散布すると、葉面にとどまらずに地表に落ちてしまう割合が非常に高くなります。地表に落ちてすべてが無駄になるわけではありませんが、地表に落ちた肥料分が根部から吸収されるときは、土壌環境に左右されることになります。
葉面散布用一般液肥は通常80ml以上で散布し、肥料分を地表面に落として、それが根部から吸収されるようにEDTAなどのキレートを施しています。 [ 2021/11/06 ]
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はい。転流します。これは、渡辺先生の論文をご覧ください。 [ 2021/11/06 ]
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双子葉植物の場合、気孔は葉の裏側に分布しています。イネ科の芝は、単子葉植物で、気孔は葉の表と裏の両面に分布しています。葉表面の気孔と葉裏面の気孔のサイズは殆ど同じなことが分かっています。又、気孔は葉の根元から先まで隙間なく、かなりの密度で分布しています。 [ 2021/11/06 ]
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葉の上に霧で散布された溶材は、気孔、気孔の周りにある孔辺細胞、クチクラ層から吸収されるといわれています。 [ 2021/11/06 ]
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イギリスのスプレーノズル・メーカーが散布水量と吸収率の相関関係をグラフにしています。通常のフォーリア肥料については、最も吸収効果が高くなるのが約40ml/㎡です。80ml/㎡を超えると葉面吸収率が急速に落ちていきます。
高い葉面吸収率を達成するためには、散布水量と同様に重要なのは、スプレーヤーに使うスプレーノズルです。ノズルの違いによって噴霧散布時のミストのサイズが大きく異なりますが、ミストが細かければ細かい程、吸収効率は良くなります。
肥料や薬剤散布に使用する上で汎用性のあるノズルはXRタイプです。風が強くドリフトが起きやすい時はエアーインダクション(AI)ノズルがお勧めです。
TJツインジェットノズルは噴口が二つに分かれており、溶剤が非常に細かい霧になりますので、吸収効率が更によくなります。 [ 2021/11/06 ]
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日中で最も気温が高い午後1時から2時を除き、ほとんどの資材がいつでも散布可能です。
但し、窒素成分を含む資材の施肥については、気温が30℃を超える環境での使用には気を付ける必要があります。 [ 2021/11/06 ]
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葉面散布資材の中にも、プロテシンやフロラドックスProの様に、土壌散布と葉面散布、どちらでも大丈夫な資材があります。
しかし、それらを除けば、極少水量で散布する資材は、40m/㎡程度の水量でミスト散布してください。
土壌散布用の資材との混合散布は避け、土壌資材は80ml以上の水量(500ml/㎡でも可)で散布してください。 [ 2021/11/06 ]